FEATURE / 西山寛紀
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INTERVIEW — VOL.10

西山寛紀

Text _ Solidus編集部

色面と余白で日常をとらえ直すイラストレーター、西山寛紀。新宿ルミネ1のウィンドウアートや資生堂、KIRINJIのツアーグッズ、週刊文春の表紙など、広告から音楽、ファッションまで多彩な分野で活躍する一方、日常を題材にした絵画作品を制作し個展でも発表し続けている。今回語ってくれたのは、10数年にわたって聴き続けてきた "Tycho" の "Adrift" と、その音楽が日常や制作にもたらす静かな高揚感について。

ご自身のご職業について教えてください。

フリーランスのイラストレーターとして書籍、雑誌、広告、パッケージ、Web、商業施設、ミュージシャンのグッズなど、さまざまな媒体のイラストレーションを制作しています。クライアントワークを行う一方で、日常を題材とした絵画を制作し、個展などで発表しています。

普段どのような環境や時間の中で音楽を聴くことが多いですか?

仕事中(主に清書作業中)・絵画の制作中(アナログ作業)・移動中・散歩中など、ひとりの時は何かしら聴いています。

今回ご紹介いただく(楽曲)を教えてください。

"Tycho"、アルバム "Dive" より "Adrift" です。

Apple Music で聴く

その楽曲と出会ったきっかけや時期について教えてください。

2012年頃、新宿のタワーレコードのCDの試聴コーナーで知った記憶があります。CDも買いましたが、アナログ盤は2021年ごろ入手しました。

その楽曲にまつわる印象的な記憶やエピソードがあれば教えてください。

この曲はもう10数年ぐらいよく聴いている曲です。家事をしながら。散歩しながら。ぼーっと景色を見ながら。絵画の制作をしながら。仕事の絵の最終整をしながら。いろんな場面で聴いていますが、聴く度に静かで広大なスケール感と高揚感に包まれます。

その楽曲は、今のご自身にどのような影響を与えていると感じますか?

"Tycho"の楽曲は、日常生活でも、何かを制作している時でも、自分にとって自然と重なる感覚があるのでよく聴いています。

"Adrift" という曲は、タイトルどおり、まるで漂流しているかのようなイメージが湧く楽曲です。

日常生活で聴くと、目の前の風景の奥行きや広がりに意識が向き、刻々と過ぎて行く時間も少しだけ豊かなものに感じられる瞬間があります。

一方で制作中に聴くと、「まだ自分の知らないイメージに出会いたい」という欲求が湧いてきます。自分はまだ発展途上であり、まだどこへでも行けるという期待を感じさせてくれます。

最近よく聴いている音楽や、気になっているアーティストがいれば教えてください。

"Mount Kimbie" の "THE SUNSET VIOLENT" "MK 3.5: Die Cuts | City Planning" "Love What Survives" "Black Stone"、"Pinkshinyultrablast" の "GRANDFEATHERED" "MISERABLE MIRACLES" 、"My Bloody Valentine" の "Loveless" 、"DIIV" の "Oshin" 、"Bat For Lashes" の "LOST GIRLS" 、"LEO TAKAMI" の "FELIS CATUS & SILENCE" 、"Portico Quartet" の "Art In The Age Of Automation" 、"Tycho" の "Dive" "Epoch" "Weather" 、"羊文学" の "12 hugs (like butterflies)" "Burning" "Dogs" 、"NUMBER GIRL" の "シブヤROCKTRANSFORMED状態" 、"eastern youth" の "其処カラ何ガ見エルカ" "雲射抜ケ声"。これらのアルバムや楽曲は日常的によく聴いていますね。

最近気になっているアーティストは "Yellow mo" というバンド。YouTubeで知りました。"Margaret" という曲が好きです。

最近購入したレコードは "DANIEL BLANDT" の "ETERNAL SOMETHING" です。特に4曲目の "Turn Over" という曲が素晴らしい。魂が磨かれるような気持ちになりました。

ご自身のライフスタイルや日常の中で、大切にしていることがあれば教えてください。

自分の「好き」を大切に。

足るを知ること。

日々の生活の中で、物事に自分なりの楽しみを見つけ、味わう。

直近の展示やお知らせなどございましたら共有ください。

11月に毎年参加している『LUMINE ART FAIR』に作品を出品します。

LUMINE ART FAIR ›

12月に新代田の『POOTLE』で個展を開催する予定です。

POOTLE ›

PROFILE

西山寛紀

1985年生まれ。東京を拠点に活動するイラストレーター。多摩美術大学大学院修了。対象を色面構成で絵画的にとらえる表現を得意とし、幅広い媒体でイラストレーションを手がける。主な仕事に、新宿ルミネ1ウィンドウアート、資生堂150周年「A BEAUTIFUL JOURNEY」SHISEIDO THE STORE店内リーフレット、KIRINJIツアーグッズ、週刊文春表紙などがある。作家活動では、主に日常を題材にした絵画を制作している。

INSTAGRAM

@chacknishi

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